3DCGは独学可能なのかという疑問について、半年独学してみた筆者が答えていきます。
3DCGを始めたい
FFに出てくるようなキャラクターを自分でつくりたい
この記事はこういった気持ちを持っている方にぜひ読んでいただきたいです。
始めに言っておきますと、私はCG系の仕事をしてるわけでもないですし、美術の専門学校に通っているわけでもありません。
文字通り趣味で3DCGを学び始めた人です。
なので私の立場上、CG関連の将来性についてポジショントークは全く行えませんので、タイトル通り「3DCGは独学可能なのか」という疑問に対して答えていきます。
(3DCGを仕事にしたい方へ向けてちょっとリサーチもしてみました。本記事の最後の項目にあるので読んでいただければ幸いです。)
結論から言いますと、3DCGの独学は可能です。
3DCGを始めたいと考えている方は今すぐにでも始めてみることをおすすめしたいです。
根拠として、私自身が独学できていることに加え、実際に独学で3DCGを仕事にしている人がいる(前例がある)ことを挙げておきます。
以下では、3DCGの独学方法の紹介と、私がなぜ独学していけたのかについて半月3DCGを学びつつ学んだ知見を加えつつまとめていきたいと思います。
3DCGの独学は可能!!ただしデメリットもある
私は趣味で3DCGを始めた人です。なので、趣味で3DCGを始めたいと考えている方にはぜひやってみてほしいと伝えたいです。
以下では3DCGを独学する上で必要となる事柄と、心に留めておいてほしい独学のデメリットについて話します。
3DCGの独学に必要なスキル・環境
3DCGの独学に必要なスキルと環境について話します。
ここで挙げるのは以下2つ。
わからないことを検索する検索力
モチベーションを保つための環境
それぞれについて説明していきます。
3DCGを独学する上で最も重要となるのが、わからないことを検索する検索力です。
これは何を独学するにしても必須のスキルであることはご存知の通りです。
しかし、3DCGには答えがない疑問が多いので、自分で答えを見つけることが求められます。
具体例として、「体のモデリング方法」を知りたい場合を挙げてみましょう。
数学の問題と違って体の構造に正誤はないし、実際に検索してみても1からモデリング方法を解説しているサイトは見つかりません。
このような場合は、実物の体の画像を参考にしたり、誰かがモデリングしたデータなどを使ったりして納得できるまで試してみて、自分で解決するしかないと半年間独学してみて感じました。
3DCGの独学を進めていくとこのような疑問がたくさん出てくるので、一つ一つ調べて解決していくことが必要になります。
特に人体をつくりたい方は、顔から筋肉の構造まで検索することだらけになるので、学習時にはスカルプターのための美術解剖学という本が便利です。
スカルプターのための美術解剖学 -Anatomy For Sculptors日本語版-
また、独学したことをアウトプットする場も必要です。
アウトプットすることは学んだことを使えるスキルにするために必要なのはもちろんのこと、自分の作品を観てもらうことでモチベーションを上げることにもつながります。
要はいいこと尽くしってことです。
現在は、Artstationやsketchfabといった自分の作品を無料で世界中に公開できるツールがそろっているので、自分のアカウントを用意さえすれば世界中の人に見てもらえます。
個人的にはTwitterに3DCG学習用のアカウントをつくって、自分でつくったものを公開するのもおすすめです。
わからないことをハッシュタグ付きでツイートすれば、答えを教えてくれることもあるのでぜひ試してみてください。
3DCGの独学にはデメリットもある
3DCGの独学を始めるにあたって知っておいてほしいこともあります。
要は独学におけるデメリットについてです。
ここで紹介する3DCG独学のデメリットは過去の私に教えたい内容です。
学校や仕事ではないので、自分でつくりたいものをつくれます。
良く言えば自由ですが、自分でつくりたいものを決めることはなかなか難しいです。
3DCGを独学していると、わからないことがわからなくなるので、学習を始める前の段階で学習するべきことをまとめておくことをおすすめします。
例えばオリジナルフィギアがつくりたい人を挙げます。
顔のモデリング方法を初めに学んで、次は体、次は衣装、、、のように具体的に決めておくことで独学で詰んでしまう可能性を下げられます。
これはZBrushというソフトを使用すること前提ですが、フィギュアのつくり方ならこちらの本で学習すれば最速で学べます。
独学していると自分の作品に意見を言ってくれる人がいないため、続けるためのモチベーションを維持するのが難しいです。
この問題の対処法は先にも紹介した通り、自分の作品を公開することです。
SNSや先ほど紹介したArtstationなどのサイトを通じていろんな人に見てもらうことでモチベーションを保ちやすくできると思います。
なお、作品を公開するのは、自分のためであることを忘れずに。
他者からの評価は副産物に過ぎません。
要はツールは使うべきものだから、使われないように注意ってことです。
私自身SNSをやっていて、これをやらかしている方を何人も見てきているので警告ってことで覚えておいていただきたいです。
3DCGを半年独学して学んだこと
実際に3DCGを独学して学んだこと、3DCGの将来性をちょこっと調べてみた情報を説明します。
「これをつくりたい」という気持ちが大切
3DCGの独学を続けるためには、これをつくりたいというモチベーションがとても重要です。
学習を続けていると自分が何をつくりたかったのかわからなくなったり、ある程度完成したことで満足してしまったりします。
このような状況にならないために、モチベーションを維持することは大切です。
独学は自分から動かないと何も学べない、リアクションも起きないのでモチベーションを保てるように目的をもっておきましょう。
私自身もともとゲームキャラクターをつくりたいと思って始めたわけですが、モチベーションを保てなくて2回ほど挫折しています。
モデリングを始めて半年たちますが、やはり初期のころが一番モチベーションがあったなあと痛感しております。
3DCGの独学を始める方は、現時点で持っているこれをつくりたいという気持ちを忘れずに学習をスタートさせましょう!
3DCGの将来性についてリサーチしてみた
3DCGの将来性についてリサーチしてみたので、私が学んだ情報を紹介します。
なお、ネットで検索しただけですので、書いた人(私も含め)の偏見が混ざっていることはあらかじめ了承の上読んでくださいね。
日本:CGクリエイター・CGデザイナー:300~500万円
US: 3D Artist 平均約700万円 $64,075
参考リンク(https://www.glassdoor.com/Salaries/us-3d-artist-salary-SRCH_IL.0,2_IN1_KO3,12.htm)
年収のデータを見ると海外の方が優遇されているようです。
収入を増やす選択肢にフリーランスが挙げられます。
USと日本の差は、市場規模の大きさの影響を受けていると考察します。
海外では主に映画(ハリウッド等)関係が強いですからね。
また最近では、アマチュアの方がクラウドソーシングを利用して従来よりも格安でモデルをつくったりイラストを描いたりするため、相場が下がってきているという情報もTwitterで見かけました。
プロの方に1体のモデルを頼むと数十万~数百万円ぐらいのが、個人モデラーに頼めば数千~数万円でしてくれるわけです。
余談ですが、日本ではCGクリエイターとかCGデザイナーって呼んで、海外では3Dアーティスト、CGアーティストと呼ぶみたいです。
ここらへんからも境遇の差がちらっとみえました。
オープンソースソフトのBlenderを運営している会社が作成した、CGアーティスト・会社の人口の統計です。
どの地域にCGアーティストが多いかがわかります。動画の詳細欄から動画内のレポートをダウンロードできます。
観てみての率直な感想ですが、海外つえーと感じました。
ちなみに日本も結構高い順位にいます。(Tokyoが強い)
これからの時代は海外とどんどんつながっていくので海外で仕事するのも選択肢に入るのかな、と思いました。
■まとめ
結論を繰り替えさせていただくと、3DCGの独学は可能です。
ただし、わからないことを自分で調べて解決する問題解決能力とモチベーションの維持とが必要になるので、そこらへんを意識しておくと独学がしやすくなるんじゃないかなと思います。
私は半年独学してやっと自分のつくったものをつくれるようになってきたので、Artstationで公開していきたいと思います。
※2020年10年追記
読み返していて震えました。このあと彼は性欲にかまけたオリジナルモデルを作って失敗をしていました(笑)。最近身の回りの環境が落ち着いたため3DCGを独学すればこのぐらいのレベルに到達できるよ、というモデリング力を身に付けるべく習慣化しようと努力しています。
この記事が3DCGの独学を始めるきっかけになってくれれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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