3DCGを始めたい…
PCのスペックはどのくらい必要なんだろう…
メモリ8GBで問題ないの?
↑これらは私がPC購入時の悩みでした。本記事では、私と同じような悩みを解決できればと思います。
これから3DCGを始めたいと考えている方へ向けて、3DCGソフトは8GBメモリで使いこなせるかについて、約半月ほど使用した経験談をおはなしします。
*知らない方のために補足*
メモリとは・・・
Random Access Memory(RAM)の略。ソフトウェアを起動したり、ソフト内で作業する際に使用される。メモリが多いほど、ソフトが快適に動作する。逆にメモリが不足すると処理落ちしたり、動作がカクついたりする。
3DCGをするために必要なPCスペックを調べていると、CPUはCore i7がいい、グラボはGeForceのどれかにしよう、とだいたいの目安はつきます。
しかし、メモリは8GB or 16GBの2択でどちらがベストかは知識がない私にはすぐに決められず、迷い迷って8GBにしました。
それから半年ほど使用したので実際の使用感について経験談を書いていきます。
3DCGソフトは8GBメモリで十分?
3DCGソフトは8GBメモリで十分かどうかについてお話します。
まず初めに私が購入・使用しているPCのスペックは以下の通りです。
※現在のGALLERIA XTは私が購入した時とは性能が違います。現在のXTの性能は、私が購入した時よりマシマシになっていました。
普段使用は問題なく使える
結論からいいますと、8GBメモリでも3DCGソフト単体なら問題なく使えます。
動作が重くなるかもしれないという懸念のもと購入した8GBメモリのPCでしたが、実際に使用してみると動作が不安定になることなく、とても快適に使用できました。
2019年現在では、だいたいどの3DCGソフトにおいても以下のような水準が設けられています。
動作環境:メモリ8GB
推奨環境:メモリ16GB
つまり、8GBあれば動き、16GBあれば快適に扱えるといった解釈で問題ないかと思います。
実際、私はZBrushを使用していましたが、8GBメモリでもモデリングがカクツクことなく普通に利用できます。普段使いには8GBでも全く差し支えありませんでした。
また、3DCGソフトと同時にWebページを開いたり、別ソフトを起動したり、と特にメモリを気にせず作業していても問題なく扱えます。
結論を繰り返させていただくと、3DCGソフトの通常使用は8GBメモリでもそこまで問題ありません。
複数のソフト起動時に動作がカクツク
上記の通り、普段使いは全く問題なく動作しました。しかし、動作がカクツク場合がたまにあったので報告しておきます。
一番動作がカクツキやすいのは、複数のソフトを同時起動しつつ処理の重い作業をするときです。レンダリングやリトポロジー作業は処理に時間がかかるため、何度かフリーズしてしまった経験があります。
具体的にZBrush使用時のタスクマネージャーをスクショしました。
※ZBrushは現在使用中の中程度のデータ量のファイルを読み込んでいる状態で、Blenderは何も読み込んでいない素の状態です。
この状態でもメモリ約90%ほどの使用しており、PCに高負荷がかかっているのが確認できます。
ZBrushのファイル読み込みが完了し、安定した状態でもZBrush単体でメモリを4~5GBほど使用している状態です。
以上のことから、複数ソフトの同時使用時には、わりとメモリを消費するため8GBメモリでは足りなくなってしまいます。
また、ただでさえ動作の重いソフトを起動すると、ストレスフルでモデリングすることになります。私のPCではSubstance Painterというマテリアル作成ソフトを起動すると8GBメモリではろくに動作しないので、ZBrushやBlender等の別ソフトはいったん終了して使用するようにしています。
このように8GBメモリでは処理が重くなった場合がネックかと思います。
8GBメモリの使用感をまとめると以下の通り。
<8GBメモリの使用感>
・普段使いはとても快適
・高負荷な処理で動作が重くなる
・Substance Painter等重い部類のソフトは複数同時に起動できない
16GBメモリを使用のおすすめPC
以上の経験談を踏まえておすすめのPCを紹介していきたいと思います。
調べたところ、2019年に入ってからグラボの価格が下がったこともあり、PCの全体のスペックがアップしています。
そのため、各販売会社がプッシュしている3DCG用PCはどれも16GBメモリが使用されていました。(時代の流れってほんと早いです…)
つまり、3DCG用PCのメモリは16GBが最適解になるかと思います。
ということで16GBメモリでおすすめのPCを紹介します。
GALLERIA XT
CPU | Core i7-9700F |
GPU | GeForce GTX1660Ti |
メモリ | 16GB |
ドスパラの売れ筋ゲーミングPCです。ゲーミングPCとして紹介されているPCであり、性能はこの価格帯なら文句なし。私が今買うならコレ買います。
raytrek MX
CPU | Core i7-9700F |
GPU | GeForce GTX1050 |
メモリ | 16GB |
上記のGALLERIA XTよりグラボのスペックのみ落とした製品です。コストがやや気になる方におすすめ。
最後に余談。8GBメモリPCを使用していた身としては、16GBがおすすめだよーって感じでおすすめする体で記事を書いていたわけですが、現在販売されているPCを調べてみると、3DCG用推奨PCはほぼ全て16GBメモリを積んでいることがわかりました。つまり、8GBか16GBか迷う必要なく、自然と16GBメモリを選ぶことになるかと思います。8GBメモリ詰んでるPCを探す方が難しかったです(笑)
PCを購入する際は、「ドスパラ」が一押しです。コスパのいいPCしかないので迷わず決められるかと思います。
3DCGを趣味で始めたい方へ向けておすすめPCを紹介する記事を書きましたので、興味のある方はぜひ読みに来てください!