・モデリング向けのPCを買いたい
・モデリングを快適にするためのスペックを知りたい
・予算は15万円で探している
このような疑問を解決します。予算15万円で購入できるPCを比較してみました。
また、PC購入の際に比較をするためのPCスペックの解説も同時に行っていくので参考にしていただけたらと思います。
結論からいいますと、この記事で最もおすすめのPCはドスパラのクリエイターズモデルです。
ZBrush、Blender、Keyshot、Photoshop等のソフトを快適に使うことができるスペックがあり、初期費用も安く抑えられるのでおすすめ。
PCの性能の説明の前に、まずはモデリングソフトに要求されるスペックを見ていきましょう!
■モデリング向けPCのスペック解説
まず初めにモデリングの際に必要なスペックの詳細についてみていきましょう。ここがわかれば、モデリング用PC探しが簡単になりますよ。
・CPU
CPUはモデリングの全体的な処理速度に関係します。いいCPUほど処理能力が高く、全ての動作を快適にこなせます。
ZBrushでは、CPUの性能によってスカルプティングの処理が行われるため、ZBrushモデラーの方にとっては、CPUは重要なスペックですね。
おすすめのCPUは、Intel Core i7以上です。15万円の予算では、2019年時点ですと Core i5 かCore i7のどちらかを採用しているPCが多い印象です。
CPUはPCで最も処理速度に影響する重要なパーツなので、Core i5かi7で迷う際はCore i7を選びましょう。
・GPU
GPUは、ディスプレイに映像を出力する処理に関係します。モデリングの際にオブジェクトを細部まで表示するために必要です。
ちなみにZBrushはGPUをほとんど使わないため、スカルプティングに一切影響はありません。
しかし、KeyshotやPhotoshopなどの高精度レンダリングを扱う際は、GPUを利用することが多いため、作品をつくる上では割と重要だったりします。
15万円台の価格帯なら、GPUはNVIDIA製のGeForce 1050~1080あたりがおすすめです。
・RAM
RAMは略してメモリともいわれるものです。RAMは、画面にソフトウェアやスクリーンを表示するための容量のことです。RAMの数値が大きいものほど、多くのソフトやウィンドウを同時に開いておくことができます。
モデリングソフト、レンダリングソフトなどを同時に開いた状態で快適な作業を行うためには、大きな容量のRAMが必要です。
モデリングに必要なRAM容量は、最低8GBです。16GBあればモデリング、レンダリングにおいてほとんど困りません。32GB、64GBもありますが、ほとんどの場合でオーバースペックでしょう。
*RAMを選ぶ際にも注意点があります。DDR4と明記されているものを選びましょう。DDR3とDDR4では処理速度が2倍ほどの差がでます。注意してください。
また、メモリは8GBで5000円ほどと安価なので、PCを購入してみてメモリ不足を感じたら増設するのでも全く問題ないかと思います。
・ストレージ(SSD・HDD)
SSDとHDDは、データを読み込み、保存する場所のことです。ソフトウェアからモデリングデータまで、全てのデータをここに読み書きするので、十分な容量のものが必要です。
SSDは、HDDの約3倍の速さでデータの読み書きができるので、ソフトウェアをSSDにインストールすることで起動速度を上げることができます。
ストレージは、SSD+HDDの併用タイプのものがおすすめです。SSDにソフトウェア、HDDにモデリングデータを読み書きして使い分けることができ、コストを安く済ましましょう。
容量は最低250GB、500GBあれば十分です。容量は、インストールするソフトウェアの容量を考慮して決めることをおすすめします。 私のおすすめは500GB以上です。モデリングだけでなく、映像処理、動画撮影などをするためには様々なソフトを使うので、250GBでは足りなくなってしまうためです。
■PCはドスパラでの購入がおすすめ
PCを購入する際は、ドスパラでの購入がおすすめです。コスパが良く、分割払いができるので学生さんでも手が届きます。
・モデリング向けPCのスペック再確認!
PC選びに迷ってしまう方へ向けて、約1年ほどZBrush, Blenderを利用した私の経験から各パーツの選び方を提案します。
CPUについて・・・
15万円ほどの価格帯では、CPUはIntel Core i7一択かと思います。Core i5とCore i7で迷う場合でもi7にしておきましょう。
GPUについて・・・
GeForce GTX 1080>GeForce GTX 1060 6G>GeForce GTX 1060 3G, GeForce GTX1650 4GB>>GeForce GTX 1050 Ti>>>>>>>>>>>>>>Intel UHD Graphics 630
だいたいこんな感じの性能差があります。GeForce系は半導体大手NVIDIAの高性能GPUなので、モデリングするならGPUはNVIDIA製のものを積んでいれば問題ないかと。
GPUなしを選ぶと、レンダリング処理で積む可能性があるので注意。NVIDIA製GPUありなしだと数倍以上時間差がでます。
モデリングは高負荷の処理を大量に行うため、GPUの性能が低いと処理が遅くなったり、フリーズしたりするので注意して選びましょう。
RAMについて・・・
結論から言います。16GB以上を選んでください。理由は各モデリングソフトの推奨環境が16GB だからです。
私はどうせ大丈夫だろうと8GBにしたら、見事にレンダリングや、Substance Painterという処理の重いソフトが激重です。
これに加え、モデリングする際は1つのソフトを使用するのではなく、複数のソフトを同時に利用する場合が多いです。(いちいち消すのもめんどくさいですしね…)
そうなるとメモリ使用量は簡単に8GB近くになります。画面が激重になりモデリングどころじゃなくなるので要注意。16GBにしときましょう。2回言いましたからね!
ただし、自分でメモリ増設をする手もあります。
私のPCにて行ったメモリ増設を記事にまとめたので興味のある方はぜひ見に来てください。読むだけでメモリ増設の概要がわかるのでぜひ!
ストレージについて・・・
モデリングソフトだけを入れるならSSD250GBでも足りますが、正直なところ500GBあれば十分なので500GBを押したいです。
SSDは250GBだと足りない場合があります。SSDなしはソフトの起動が遅くなるので非推奨です。ソフトの起動くらいって思う方もいらっしゃるかと思いますが、これめちゃくちゃ重要ですからね。
・おすすめはクリエイターパソコン
大手PC販売サイトでは、クリエイターパソコンと呼ばれる動画編集・イラスト・3DCGといったカテゴリごとに、現時点でおすすめのPCが価格帯をわけて紹介されています。
私の体感ですと2~3カ月おきに更新されています。
PCのスペックは日々上がっているので、ぶっちゃけ数か月前に書かれた記事よりも公式ページの最新情報の方が、よりコスパの良い製品を紹介している可能性が高いです。
コスパを考えてのPC購入時は以下サイトなどのクリエイターPCを検討してみてください。
以上でモデリング向けPCの買い方でした。
今回は価格帯を15万円以下にしぼりましたが、以下の記事では予算20万円でおすすめのPCを調べましたのでこちらも参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。