3DCGを趣味で始めたい…
モデリングやペイントツールを使うためにはどのぐらいの性能が必要なの?
おすすめの3DCG用パソコンが知りたい…
本記事では、趣味で3DCGを始めたい方へ向けて、3DCG制作に十分取り組めるおすすめのパソコンを紹介します。
予想がついている方もいらっしゃると思いますが、3DCGは処理が重たいです。
趣味レベルでもそもそも3DCGソフトが機能する最低限の性能がないと、趣味として楽しむことすらできません。
私自身オフィス用ノートPCでBlenderを使い始めたらしょっちゅう処理落ちしていました。
そのため、今回は3DCGソフトが十分にうごかせる最低限の性能もおすすめパソコンと合わせて解説していきます。
私自身3DCGを趣味で初めて少ししてから、新しいパソコンを購入し、半年ほど使用しました。この経験も踏まえ、本記事では私のパソコンの性能も照らし合わせつつ厳選しました。
また当然ですが、価格が高くなればパソコンのスペックは当然よくなりますよね。おすすめのパソコンはこちら!60万円!!なんていっても誰のためにもならないですよね…
そこで、本記事で紹介するパソコンは20万円以下の予算で選びました。この価格帯ならば、趣味で3DCGを始めるために十分な性能のパソコンが選べるかと思います。
3DCG制作に必要なパソコンのスペック
次に3DCG制作に必要なパソコンのスペックについて解説します。今回解説するのはCPU・GPU・メモリ(RAM)・SSD HDD(ROM)の4つ。
パソコンを選ぶ際の重要度順に解説しています。パソコンを選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
CPU
CPUはCentral Processing Unitの頭文字をとった略称です。その名の通りCPUはパソコン上の処理全てを統括するパーツです。
CPUの性能がパソコンの性能を決定づけるといっても過言ではないくらい重要です。
モデリングツールの中でもスカルプトに特化したソフトであるZBrush及びZBrushCoreはCPU上で動作するため、CPUの性能が操作性に影響します。
無料ツールのBlender、プロ向けのMayaにおいてもCPUはとても重要な役割を持ちます。
3DCGソフトではintel Core i5が標準、intel Core i7が推奨という印象です。
私が調べてみた中では10~25万円ほどの価格帯ではCore i7が多く採用されていました。
GPU
GPUはGraphics Processing Unitの頭文字をとった略称です。
GPUはグラフィック、つまり、画像処理を行うパーツです。
GPUは単純な計算を大量に行うことが得意なため、単純な計算を大量に行う必要がある3DCGにおいてはなくてはならない機能です。
GPUの性能が高ければ高いほど、3DCGに欠かせないレンダリングという作業が高速に行えるようになります。
繰り返しになりますが、レンダリングやモデリングなどの3DCG制作の過程では大量の単純計算が行われるためGPUの性能はCPUの次に重要視すべきポイントです。
特に、フォトリアル(写真みたいにリアルな作品 FFに登場するキャラや写真のようなCG)をつくりたい場合はGPUが重要になってきます。
メモリ
メモリと一般的に言われるのはRAM(Random Access Memory)のことです。
日本語でいうと、作業領域を指します。
メモリが大きければ大きいほど、たくさんのウィンドウやソフトウェアを同時に起動することができます。
繰り返しになり申し訳ないですが、3DCGソフトはソフトウェアの中でも重い部類に入ります。
そのため、十分なメモリ量がないと処理落ちしてしまったり、カクツキが気になったりあらゆる問題がでてくる可能性があります。
目安としては、動作する最低限⇒8GB、推奨⇒16GB、一般的な使用で問題は起こらない⇒32GBを提案します。
私のパソコンは8GBのメモリなのですが、3DCGソフトを起動して重い処理を行う際にたまに処理落ちします。
たまにならいいじゃんと思うかもしれませんが、データを保存し忘れた状態で処理落ちしたことを考えてみてください。めちゃくちゃ落ち込みます(経験談…)
メモリを8GB増設し16GBにしました。快適なのでおすすめ。
なので私もメモリは16GB以上を推奨します。
メモリはPCのパーツの中でも安価に購入できるので、デスクトップPCを購入する場合はPCとは別に後で購入することも可能です。
SSD・HDD
SSD・HDDはストレージの種類の名称で、どちらもデータを保存する場所と考えてもらって差し支えないです。
SSDの方がHDDよりもデータの読み書きが速い代わりに高価です。
ソフトウェアを保存するメインストレージがSSDのPCを個人的におすすめです。おすすめというか必須レベルで推奨です。
ソフトの起動時間がSSDとHDDではかなり差が出るのでメインストレージはSSDにすべきです。
SSDのオススメ容量は最低250GB、推奨500GBです。
参考までに私のパソコンには、Unity・ZBrush・GIMP2・blender・ClipStudio・プログラミング関連ソフトなどがSSDに保存しており、使用量は200GBほどです。
250GBでも足りるっちゃたりますが、わりとカツカツなのが想像できるかと思います。
一方HDDは外付けハードディスクというPCへUSB接続できるHDDが手軽に購入できるので、パソコンを購入する際は特に気にしなくても大丈夫です。
2019年では3TBを8000円ほどで購入できます。
デスクトップPCですと、5万円以上の製品の多くはSSDをメインストレージとしているので問題ないかと思います。
3DCGを趣味で始めたい方へおすすめのパソコン
3DCG制作に最適なおすすめのパソコンを厳選して紹介します。
低コストで3DCGデビューできるモデル
販売サイト:マウスコンピューター
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル® Core™ i7-9700 |
GPU | GeForce GTX 1660 SUPER |
メモリ | 8GB DDR4-2666 |
ハードディスク | なし |
SSD | 256GB SSD |
価格 | 109,800円+税(2020/10時点) |
ハードディスクがない代わりに、コストを低くしたモデルです。
ハードディスクはパソコンで3DCGを行う際にデータ保存先として必須なので、こちらのモデルは別途外付けハードディスクを購入する必要があります。
2020年10月時点だと4TB外付けHDDでだいたい1万円ほどで購入できます。
また性能面は、3DCGソフト各種の公開しているPC環境の最低限をクリアしているレベルです。
最安値を求めるならこの程度の性能になります。
メモリが8GBなので必要そうなら自分で購入してカスタマイズするのもアリだと思います。
(私自身8GBメモリPCを購入し後で8GBメモリを増設しました。10分ぐらいで本当に簡単にできます。)
趣味で3DCGするなら十分なスペックのパソコン
G-Tune EM-Z
販売サイト:マウスコンピューター
OS | Windows 10 Home 64ビット |
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CPU | インテル® Core™ i7-10700 |
GPU | GeForce® RTX 2070 SUPER™ |
メモリ | 16GB DDR4-2666 |
ハードディスク | 2TB HDD |
SSD | 512GB SSD |
価格 | 159,800円+税 |
PU、GPU、メモリ16GBと、性能のどれをとっても3DCGを趣味で始めるなら十分な性能です。3DCGソフト各種(ZBrushやBlender)の推奨するスペックを満たしています。
つまり、この性能なら3DCGは問題なく楽しめるということです。
GPUに採用されているRTXはGTXの上位シリーズでレイトレーシングというレンダリングする際に光の通り方を物理的に再現する技術(要はめちゃくちゃ高負荷な技術)を処理できるGPUです。
RTXレベルのGPUを積んでいるとBlenderでレイトレーシングが行えます。
フォトリアルな作品が作りたいと考えている方にもオススメできるスペックのPCです。
まさに3DCGをこれから始めたい方へ向けたパソコンなので、どれがいいか迷ってしまった場合はこちらのG-Tune EM-Zがおすすめです!
本気でやるならこのスペック。3DCGソフト推奨スペックのパソコン
DAIV Z9
販売サイト:マウスコンピューター
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル® Core™ i7-10700K |
GPU | GeForce® RTX 2070 SUPER™ |
メモリ | 32GB DDR4-2666 |
ハードディスク | 2TB HDD |
SSD | 512GB |
価格 | 219,800円+税(2020/10時点) |
CPU、GPU、メモリ、どれをとっても文句なしです。容量もSSDとHDDが十分な量あります。
GPUに採用されているGeForce RTX 2070はレイトレーシング対応の次世代GPUであり、GeForce GTX系と比べても速度が明らかに速くなります。
メモリも32GBと申し分ない大容量でカクツキを気にせずモデリングができます。
予算20万円を用意できる方はこちらのDAIV Z9がおすすめです。
以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。