3DCGやゲームを作りたいと考えている方へ向けて、UnityとBlenderそれぞれの違いについてお話しします。
本記事の対象者
・ゲーム・アプリをつくりたい
・モデリングに興味がある
両ソフトについて簡潔にまとめるとこんな感じ。
Unity
物理演算エンジン。現実のようにPC内でモノを動かすことができる。
➤つくれるもの
・2D 3Dのゲームアプリ(スマホ, PC, PS4, etc.)
・3D アニメーション(2Dも頑張ればつくれる)
Blender
モデリングツール。PC内で扱えるモノをつくることがメイン。
➤つくれるもの
・2D 3Dモデル
・アニメーション
・3DCG
Unityはモノを動かすことに向いたソフトで、Blenderはモノをつくることに向いているソフトです。
3DCG・CGモデルをつくりたいならBlender、ゲームやアプリをつくりたいならUnity、はたまた自分でつくったキャラのゲームをつくりたい場合はUnityとBlenderの両方を使う必要があります。
どちらを使うにせよ、何ができるのかについて知っておくと、自分で何かをつくるさいに便利だったりするので、ぜひ本記事で学んでいってくれたら幸いです。
以下では、UnityとBlenderそれぞれの違いについて詳しく解説していきます!
UnityとBlenderの違いは?
両者の違いについて簡単に説明していきます。再度確認しておくと、この通りです。
Unity:
物理演算エンジン。CG空間で現実のようにPC内でモノを動かすことができる。
Blender:
モデリングツール。CG空間で扱えるモノをつくることができる。
できること・できないこと
Unity・Blenderそれぞれのできることと、できないことをまとめてみました。
Unityのできること・できないこと
〇ゲーム・アプリをつくれる
〇アニメーションをつくれる
〇物理シミュレーションができる
×モデル作成には不向き
Blenderのできること・できないこと
〇3Dモデルをつくれる(キャラクター, 建物, 木)
〇アニメーションをつくれる
×ゲームはつくれない
Unityはゲームやアニメーションをつくれますが、ゲームにつかうための3Dモデルをつくることはできません。(厳密にはできなくはないが難しい)
しかしUnityにはAssetStoreとよばれる世界中のUnityユーザーのコミュニティがあり、無料で誰かがつくった3Dモデルを利用することができます。
そのためUnityだけでゲームをつくることは可能です。
一方、Blenderはゲームやフィギュアに使用する3Dモデルをつくるソフトです。
Blenderは3Dモデルをつくることに特化したソフトなのでUnityのようにプログラミングでキャラクターを動かしたり、物理演算を利用したゲームをつくったりはできません。
実際に使ってみて知ったこと
私はUnityとBlenderの両方を1年ほど利用したので、実際に使ってみてわかったことをお伝えします。
私のPC周りの環境はノートPC→デスクトップに移行したので、ノートとデスクトップ両方でソフトを動かした経験があります。
実際に使ってみた印象としては以下のとおり。
Unity:動作が軽い。ノートPCでも問題なく動く。
Blender:扱うモデルデータが大きくなるほど動作が重くなる。
ノートPCはCPUがCore i5のそこそこのモデルを使用していました。基本的にUnityはサクサク動きます。プログラムやモデルデータが増えても基本的に動作には体感での影響はありませんでした。
一方Blenderは3Dモデルのデータが増えるにつれて重くなっていきました。そもそも3DCGはPC内で大量の演算を行う必要があるためです。デスクトップPCでBlenderを利用している今でも、処理が重すぎてソフトがおちてしまったり、フリーズしてしまったりします。これはBlenderが悪いというわけではなくて、自分のPC環境に影響を受けるってことです。
Blenderで3DCGをしたい場合はある程度のスペックが必要だということも頭の中にいれておくべきかと思います。
私の方で3DCGをするために必要なスペックをもつPCを紹介する記事を書いたので参考にしていただければ幸いです。
趣味で3DCGを始めたい方へおすすめのパソコンを紹介!【2019年最新版】
趣味で3DCGを始めたい方へおすすめのパソコンを紹介!【2019年最新版】(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 3DCGを趣味で始めたい... モデリングやペイントツールを使うためにはどのぐらいの性能が必要なの? ...
Unity・Blenderの学習方法
UnityとBlenderの違いを知っていただいた上で、両者の学習方法についてちょこっと紹介しておきます。
私はこのブログを書いている都合上、学習方法についてはググりまくっているので、そこで得た情報を共有します。
UnityとBlenderの学習の難易度
個人的な意見ですが、UnityとBlenderの学習難易度は以下のようになっています。
Unity:書籍, チュートリアルともに充実しており学習しやすい
Blender:書籍, チュートリアルはUnityと比べると少ない
Unityはチュートリアルをするだけで一日でゲームがつくれます。(私は休日6時間ほどでシューティングゲームのチュートリアルを完了しました。)
また、書籍は毎年10冊~ほど出版されていて、とても人気のあるソフトだということがわかります。
Blenderは公式チュートリアルはあるものの、英語のみのため少々学習難易度が高めといえます。書籍は年に1冊でるかでないかぐらいです。
とはいっても、書籍やチュートリアルで学べることは主に操作方法がメインであり、モデリングのセンスや技術の取得には試行錯誤しつつひたすら練習するだけですので、需要と供給は成り立っているのなーと思います。
大まかな学習の難易度の話はこれくらいにして、以下では具体的な学習方法を提案させていただきます。
ブログの記事のために余計に調べた中でも良質なチュートリアル、サイトを紹介させていただきますので、気になったものはブックマークやショートカットを作成しておくことをおすすめします。
Unityを学ぶ!
Unityを学ぶためのおすすめ書籍・チュートリアルです。
ちなみにUnityでは、C#(シー シャープ)というプログラミング言語を使用します。なので、Unityの本でなくてもC#の書籍は参考に使えることを伝えときます。
・おすすめチュートリアル
Unity公式チュートリアル
わかりやすい。詳しい。ゲームがつくれる。
・おすすめ書籍
Unityの教科書 Unity2019完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座
Unityの教科書 Unity2019完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 (Entertainment&IDEA)
Unity2019入門 最新開発環境による簡単3D&2Dゲーム制作
Unity2019入門 最新開発環境による簡単3D&2Dゲーム制作 (Entertainment&IDEA)
Unityの書籍を買うなら上の2つのうちどちらかをおすすめします。Unityのバージョンアップデートにつれて毎年更新されている人気の書籍です。
なお、出版社が同じこともあるためか、内容はほとんど同じですのでほんとにどっちを選んでも大丈夫です。ネコかヒヨコで選びましょう。(究極の二択!!)
Blenderを学ぶ!
Blenderを学ぶためのおすすめの書籍とチュートリアルです。
私はBlenderの操作方法はネット記事のみで学習したため、役立ったサイトも紹介させていただきます。
※Blenderは2019年8月に大きなバージョンアップデート(2.7 →2.8)がありました。そのため、2019年以前の記事は前の古いバージョン(2.7X系)の記事が大部分を占めます。
そのため、最新版のBledner 2.80を利用する際は、2.7系の解説記事を自分で読み替える必要があります。手間はかかりますが、最新版の2.8系がおすすめです。動作が軽くなり、UIも使いやすくなっています。
・おすすめチュートリアル・サイト
Blender公式チュートリアル(英語)
英語ができるならこちらのチュートリアルがおすすめ。
・便利なBlender学習サイト
Blenderの易しい使い方
簡単Blender講座
動画ですと、最近登場したVtuberのウワンさんがおすすめです。
・おすすめ書籍
Blenderのおすすめ書籍については下記の記事に詳しくまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。
Blender初心者におすすめの本【2019年最新版】
Blender初心者におすすめの本【2019年最新版】blenderで3Dモデリングを始めてみたいんだけど、モデリングの方法がわからない。 初心者にもおすすめな本はないかな~ こんな疑問に答えます。 本記事の内容 ・blender初心者におすすめな本2冊...
以上になります。
それぞれ学習は大変ですが操作方法を覚えたら、ゲーム、3DCG等、自分のつくりたいものをつくっていきましょう!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。