本記事では、ZBrushで髪の毛をモデリングする際のコツについてまとめていきます。
私が髪の毛のモデリング練習を通して学んだことを元にまとめているので、本記事を読めば私の費やした無駄な時間分スキルアップできるかと思います。
<本記事の対象者>
・髪の毛のモデリング方法がわからない人
・ZBrushで髪の毛がうまくモデリングできない人
・ZBrush始めたけど、へたくそすぎて落ち込んでる人
本記事で解説する髪の毛モデリングのコツは、私が練習して学んだこと、ZBrushの髪の毛の作例・参考記事を読んで試行錯誤してやっと理解できたことをまとめた内容になっています。
私自身何度も髪の毛をモデリングしていたわけですが、何も考えずに練習したため無駄な時間を費やしてしまいました。
本記事では私が掴んだ髪の毛モデリングのコツを余すところなくお伝えするので、ぜひ覚えて実践していただければ幸いです。(やってね!!)
なお、本記事は髪の毛モデリングのコツについて解説するので、髪の毛のモデリング方法については省略します。
髪の毛モデリングの方法がわからない方のために、髪の毛モデリングの方法を以下の記事にまとめましたので参考までに。
フィギュア向け髪の毛モデリングのコツ
フィギュア用髪の毛をモデリングする際のコツを解説していきます。
今回解説する髪の毛モデリングのコツは以下の3点。
<髪の毛モデリングのコツ>
髪の毛の始点(生え際)をそろえる
髪の毛の太さにバリエーションを持たせる
髪の毛の房の太さと本数を調整する
以下では良い例と悪い例の具体例を挙げつつ、それぞれを詳しく解説していきます。
髪の毛の始点(生え際)をそろえる
フィギュア向け髪の毛モデリングのコツ1つ目は、髪の毛の始点をそろえるです。
髪の毛をモデリングする際に、髪の毛の房の始点を一点にそろえることで、違和感のない自然な髪になります。
良い例と悪い例をみてみます。
髪の毛の始点をそろえるだけでまとまりのあるきれいな見た目になります。
なお、髪の毛の始点を1点にそろえつつモデリングするためには、初めに真ん中、両脇をつくっておくと全体の形が掴みやすくなるかと思います。
カーブブラシは、カーブにカーソルを合わせることで位置の微調整が可能ですが、予期しないねじれが生じやすいです。
この場合はトランスポーズ、Moveブラシ等を使うことを推奨します。
髪の毛の太さにバリエーションを持たせる
髪の毛モデリングのコツ2つ目は、髪の毛の太さにバリエーションを持たせるです。
太さにバリエーションがあると、全部同じ太さの髪の毛よりもより自然な見た目になります。
ただし、アニメ色が強いモデルの作成時には、髪の毛の太さを一定にした方がいい場合もあるので、その点は注意してください。
例えば、ポプテピピックを想像してみてください。この場合は髪の毛の太さを均一にした方が再現度が高くなります。(わかんない人は調べてみて)
髪の毛の太さにバリエーションを持たせることでクオリティが上がるのは、より実写っぽいキャラクターにおいてです。
ヴァイオレットエヴァーガーデンとか、進撃の巨人に登場するようなキャラクターがこれに当たります。
髪の毛の太さのバリエーションのあるなしを比べてみます。
私のモデリングスキルが足りないのでぱっと見ではわからないかもですが、髪の毛の太さにバリエーションを持たせるだけでよりリアルな印象になります。
髪の毛の房の太さと本数を調整する
髪の毛モデリングのコツ3つ目は、髪の毛の房の太さと本数です。
基本的に以下のような関係があります。
房が太い・本数が少ない→よりアニメ調に(ポプテピピック)
房が細い・本数が多い→よりリアル調に(ヴァイオレットエヴァーガーデン)
キャラクターの画像をお見せしたいのですが著作権の関係でできませんので各自確認していただければと思います。
アニメっぽいキャラクターほど房が太く、本数が少なくなります。逆にリアルっぽいキャラクターほど房が細く、本数が多くなります。
ここらへんは実際のフィギュアの画像を調べていただければ直感的に理解できるので確認してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回知っていただきたいモデリングのコツ以下の3つでした。
<髪の毛モデリングのコツ>
髪の毛の始点(生え際)をそろえる
髪の毛の太さにバリエーションを持たせる
髪の毛の房の太さと本数を調整する
今回モデリングしたものは説明のため簡単になっていますが、フィギュアの髪の毛をつくる際はこのコツを抑えておけば違和感は出なくなるはずです。
髪の毛をうまくモデリングできない方はぜひこのコツを抑えてモデリングしてみてください。
フィギュアをつくりたい方には、榊馨さん著のZBrushフィギュア制作の教科書がおすすめです。
プロのフィギュア造形全体のワークフローも学べるので早く上達できますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。