3Dファイル形式には、FBX、STL、OBJのように、種類が多いですよね。
そこで、本記事では3Dモデリングソフトやゲームエンジンの学習を始めた方へ向けて、3Dファイルの形式について簡単にまとめていきます。
3Dファイル形式の種類
Wikipediaより、3Dファイルの形式の種類をまとめている表からいくつかを紹介させていただきます。
3DCG: .obj, .3ds, .xsi, .fbx, .dae
3D CAD: .dxf, .vda, .sxf
ラピッドプロトタイピング: .stl, .xaml
3Dプリンター:.amf, .3mf
Wikipediaより、一部抜粋、改変
現在では数十種類もの3Dファイル形式が公開されていることがわかっていただけたかと思います。
これだけの種類を全て使い分けて使いこなすのは難しいですし、実際はめんどくさいですよね。
モデリングやゲーム制作を始めた初心者の方にとっては、こんなところに時間を割きたくないことでしょう。
そこで、以下では、よく使われる3Dファイル形式について解説させていただきます。
有名な3Dファイル形式
よく使われる、有名な3Dファイル形式について説明していきます。
なお、筆者がよく使っているのは3Dモデリングソフトやゲームエンジン(Unity)などですので、そこらへんの知識の偏りがあることをあらかじめご了承ください。
OBJ
Wavefront Technologyという会社さんが公開した3Dファイル形式です。
3Dデータの面データに加え、テクスチャに関するデータも記録できます。しかし、カメラやライトの情報は書き込めません。
3Dオブジェクト自体のデータだけを記録します。
以上の性質から、OBJ形式は動かない3Dオブジェクトの出力に適しています。
他の3Dファイル形式と比べても、記録できるデータの種類が少ない分、データ量が軽いです。そのため、オブジェクトの形のデータだけが必要って場合には、OBJを使うことをおすすめします。
FBX
AutoDesk(Mayaの会社)が公開した3Dファイル形式です。FBXというワードは3Dを学習している方なら一度は聞いたことがあるかと思います。
動く3Dオブジェクトの出力を行う方は、こちらのFBX形式を利用することをおすすめします。
FBXが優れているのは、3Dデータの面やテクスチャのデータだけでなく、リグのデータも含められる点です。
リグとは、3Dオブジェクトの骨格の役割を持つデータで、アニメーション作成や、ゲームモデル制作には必須となるデータです。
まとめると、FBX=3Dモデルの全てのデータを持った3Dファイル形式という認識で問題ないと思います。
STL
STLは主に3Dプリンターで利用される3Dファイル形式です。
STLデータを3Dプリンターのソフトウェアで読み込み、3Dプリントに適したファイル形式に変換して利用しています。
なので、3Dプリントしたい方は、STL出力が必要となります。
どれを選べばいいのか?
結局どの形式を使えばいいんだよって方のために、以上で説明したことをまとめます。
動かない3Dオブジェクトの出力・・・OBJ
動く3Dオブジェクトの出力・・・FBX
3Dプリンタ用の出力・・・STL
この3つを覚えておけば、3Dファイル形式についてはまあ安心できるかなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。