『作って覚える! ZBrushハードサーフェス制作入門』は初級・中級・応用・キャラクター・ロボットの計5つのモデル作成に分かれているので1章ずつに分けてレビューしていきます。
本記事では『作って覚える! ZBrushハードサーフェス制作入門』の中級編レビュー記事です。
この書籍は以下の方におすすめ。
・ハードサーフェスモデリングがしたい
・ゲームキャラの装備をつくりたい
・ZBrushでハードサーフェスのモデリング方法がよくわからない
始めに、中級編で作成したモデルがこちら。
割ときれいにできたんじゃないかと思います。このレベルを0からモデリングできるようになればゲームキャラの装備などガンガンつくれそう。。。
モデリングの様子を動画にまとめました。概要欄にモデリング手順を時間軸でまとめたので参照してみてください。
『作って覚える! ZBrushハードサーフェス制作入門』中級編で学べること
中級編を読んで学べることをまとめました。
習得機能一覧
『作って覚える! ZBrushハードサーフェス制作入門』中級編に記載されている習得機能を一部抜粋、言い換えてまとめました。
スポットライトの基本操作 | ダイヤルの操作/画面の操作/フレーム化/スナップショット3D |
ギズモ3DのAltキーを使った位置・方位のセット方法 | 地味に使える場面が多く便利。 |
ZModeler | [ポリゴン] 膨張/インセット(内部を分割) [エッジ]ベベル(角とり) |
ブラシ | Sculptris Proモード/SnakeHook/TrimCurveなど |
ストローク | カーブモード/始点・終点のロック/弾性・液状 |
ZSphere | ZSphereを利用したトポロジー編集方法(手動リトポ) |
デフォーマ | ベンドアーク/デフォーマ (モデル全体の大きな変形に有効) |
スポットライトに関しては中級編に載っている解説を読むだけで使えるようになりました。スポットライトの機能自体シンプルなので一度勉強すれば簡単に利用できます。
上記の習得機能の中でも中級編では、Sculptris Proモードによるモデリング、ZSphereによる手動リトポ、カーブを使ったディテールモデリングが重点的に解説されています。1つ1つの機能の使い方はGoogle検索で記事や動画を調べても学習できるので、知らない機能があった場合は確認しておくと、スムーズに読み進められると思います。
1つ1つは細かい機能ですが趣味でモデリングを勉強している私からしたら、どれも要所要所で使える機能だと感じました。やってよかった。
曲面のあるハードサーフェスモデリング方法
ハードサーフェスのモデリングとして例を挙げるとすれば、銃やゲームに登場するキャラクターの装備、ロボットや機械が想像するのではないでしょうか。
中級編でモデリングする頭部の装備は、ゲームに登場するキャラクターの装備にあたるもので、モデルに曲面が存在することが特徴です。曲面×ハードサーフェスのモデリングにはSculptris Proやデフォーマ等の、中級編で学習する機能が重宝します。ZModelerだけでもできなくもないが、他の機能を利用したほうが楽にできると感じました。
学べたことはどこで生かせそう?
前述の通り、中級編では曲面を含むハードサーフェスの学習がメインなので、中級で学んだことはゲームキャラの装備作成に活用できそうです。
それこそモンハンやFFのような装備をつくるための知識が学べました。
※模様付け(テクスチャ・ノーマルマップ作成)やローポリ化に関しては解説がないので、そこらへんは別途学習が必要です。
実際にモデリングしてみた感想
以下から、私が実際に『作って覚える! ZBrushハードサーフェス制作入門』中級編を読んでモデリングしてみた感想を書いていきます。興味のある方だけ読んでいただければ幸いです。
1回目は失敗しました,,,
中級編は2回モデリングしました。というのも、1回目では本通りのモデルができなかったためです。1回目と2回目の作成したモデルの比較がこちら。
1回目と2回目比較
初心者のうちは自己流は危険なのかもしれない。#ZBrush pic.twitter.com/ODOfXs4DSO— ゆあーさん@3Dモデリング (@yoursun3d) February 21, 2020
1回目が左、2回目が右の画像です。1回目は色塗りしてますが形がいびつで細部もよくみるとぐちゃぐちゃになってました。2回目はおおよそお手本に近い理想的なモデルになりました。
ツイートにもあるとおり初心者のうちは自己流はやめて、うまい人のマネをするのが上達するコツだと実感。
また、2回目にモデリングしたときは各機能をほぼ覚えていたので、書籍に書いてある説明文は全て読まずに復習しつつモデリングができました。
なので書籍を読みつつモデリングしてみて、うまくいかなかったときでもあきらめずに再度挑戦することがおすすめです!
試行錯誤する力が付いた
中級編のモデルは、初級編のものより明らかに作業量が多いです。そのため書籍の説明文や画像だけではモデルの細部まではわかりません。
つまり、どうやって理想の形状にモデリングするかを考えてモデリングする必要があります。
後々オリジナルモデルをつくる際には正解のモデルはないので、頭で考えた理想形をモデリングするための試行錯誤の力が必要になります。その試行錯誤の練習ができるのでやってよかったと感じました。
書籍での学習ではモデリング作業途中の参考画像が多くあるので、正解と見比べつつ試行錯誤の練習ができる、というのが書籍での学習の利点なのではと思います。
武器・装備のモデリングの実践的な練習になった
ゲームキャラの装備のモデリング練習になったので、個人的にやってみてよかったと感じました。再際になりますがお手本を見つつモデリングするのが上達のための近道だと感じたので、これからもうまい人のをまねてモデリングしてみます。
中級編で学んだ曲線ハードサーフェスのモデリングに合わせて、この後の応用編で作成する銃(The ハードサーフェスぽい)のモデリングを組み合わせることで、オリジナルモデルを作成するための最低限のスキルが身に付きそうです。
はやく作りたいオリジナルモデル…
最後までお読みいただきありがとうございました。
『作って覚える! ZBrushハードサーフェス制作入門』初級編のレビュー記事はこちら。
『作って覚える! ZBrushハードサーフェス制作入門』初級編をレビュー
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