ZBrushを使い始めたばかりのころに、わからなくなったポイントと、その解決方法について書いています。
ZBrushは便利な機能が多い反面、初心者にとっては使いこなせずに持て余してしまうこともあるかと思います。
この記事を読むことで、あなたが躓いてしまったときの手助けになるかもしれません。
私が躓いたポイントを、問題定義→解決法の順にまとめていきます。
想定読者層は、ZBushを使い始めて1週間程度の方です。
■ZBrush初心者が躓きやすいポイントと解決法
つまずくと解決しずらい問題から順に解説していきます。
・モデリングできなくなる
下の画像のようにメッシュがたくさん表示されている、かつモデリングできない原因は、Editモードがオフになっているためです。
<問題点>
モデリングできない
タッチしたところにメッシュが生成される
<原因>
Editモード(T)をオフにした
<解決法>
Editモードをオンにした状態で、[レイヤー]>[クリア]をクリック
Editモードの切り替えはドロー移動スケール回転の隣にあるため、初心者が誤クリックでEditモードをオフにし、ハマってしまうことがあります。
また、Tキー(Editモードのショートカット)を押してしまうことも考えられます。
メッシュが大量にできてしまった場合は、焦らずに上の手順を行ってくださいね。
・メッシュがペラペラになる
<問題点>
メッシュの表と裏がくっついてペラペラになっている
<原因>
ブラシサイズを大きくするなどしてメッシュを削りすぎたため、メッシュの表裏がくっついてしまう。
例:Standard+Altで削っていく。
<解決法>
[ブラシ]>[オートマスキング設定]>[背面マスク]を有効にしてブラシを使う
Ctrl+Zでメッシュをもとに戻す
メッシュの表裏がくっついてしまうと、ブラシの効果がメッシュの両面にかかるので、Standardブラシなどで盛り上げることができなくなります。
この場合はマスクを片面へかけても結局両面にかかってしまうため、背面マスク機能を使うか、やり直しを行うのがいいです。
この問題はブラシで削りすぎた際に起こるので、削りすぎに注意してくださいね。
・ポリゴンがカクカクになる
<問題点>
メッシュが引き延ばされて、ブラシがうまく効かない。
表面がでこぼこしてしまう
<原因>
ポリゴン数の不足
<解決法>
メッシュの分割
[ツール]>[ジオメトリ]>[ディバイド]
または
メッシュの張り直し
[ツール]>[ジオメトリ]>[ダイナメッシュ]
ディバイドとダイナメッシュの違いは、メッシュを張りなおすか、分割するかです。
ディバイドは、元のメッシュを4分割します。つまり、元の形状を維持して、さらに細部を作り込みたいときはこちらを使います。
ダイナメッシュはメッシュを張り直す機能です。メッシュが伸び切った状態や、メッシュの大きさにばらつきがある場合はこちらを使います。
・視点移動が難しい
<問題点>
視点移動がうまくいかない
<原因>
視点回転軸がXYZ軸になっている
<解決法>
ZBrushライトシェルフにて視点回転軸をY軸に設定
ZBrushを始めたばかりのころは、思ったように視点を移動させることができないかもしれません。
ZBrushの視点回転軸は、XYZ3軸がデフォルトで設定されています。
XYZ軸で視点移動しずらいなと感じたら、Y軸回転に変更してみるのがおすすめです。
ちなみにこの視点回転軸は、ZBrushを立ち上げるとリセットされるので、起動する度に回転軸を設定する必要があります。
・スポットライトを使うとブラシが効かなくなる
<問題点>
一部のブラシが効かない
<原因>
スポットライト投影がオンになっているため
<解決法>
[ブラシ]>[サンプル設定]>[スポットライト投影]をOFFにする
スポットライトを使うと、ブラシが効かなくなる場合があります。
下絵を設定したときなどは、この手順を忘れずに行ってください。
■まとめ
以上がZBrushを始めたころに私がハマってしまったポイントとその解決法でした。
また、自分で調べてもわからない問題は、ZBrushCentralなどで質問してみると誰かが解決法を教えてくれるかもしれません。
ZBrushを始めたばかりの方は、まず機能を一通り使ってみることから初めてみるといいと思います。
書籍で勉強したい方は、ZBrushCore超入門講座がおすすめです。
個人的に比較した結果、ZBrushの機能、使い方について一番詳しく解説していると感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。