『作って覚える! ZBrushハードサーフェス制作入門』は初級・中級・応用・キャラクター・ロボットの計5つのモデル作成に分かれているので1章ずつに分けてレビューしていきます。
本記事では『作って覚える! ZBrushハードサーフェス制作入門』の応用編レビュー記事です。
この書籍は以下の方におすすめ。
・ハードサーフェスモデリングがしたい
・ゲームやフィギュアに使える武器が作りたい
・ZBrushでのハードサーフェスのモデリング方法がよくわからない
応用編で作成したモデルがこちらの銃モデルになります。
パーツが全部で5つほど。それぞれのパーツごとに新しい機能を学べたのでいろいろな方法を学べました。
モデリングの様子を動画にまとめました。概要欄にモデリング手順を時間軸でまとめたので参照してみてください。
『作って覚える! ZBrushハードサーフェス制作入門』応用編で学べること
習得機能一覧
習得機能 | 概要 |
ZModeler | 押し出し/ポリグループの適用/メッシュの貼り方等 |
ギズモ3D | プリミティブ投影(四角や三角等の基礎的な形状をメッシュ表面に追加し, 編集する) |
ジオメトリ | Zリメッシャー/PGクリース |
表示 | 両面表示/法線反転/フィルモード |
ポリグループ | 表示・非表示切り替え/マスクグループ化 |
サブツール | 頂点結合/グループ分割/ブーリアン順序/フォルダ編集 |
シンメトリ | シンメトリ軸編集/放射状シンメトリ |
ブラシ | IMMブラシの投影強度/SliceCurve/アルファ |
実用的なハードサーフェスモデリングの手順
応用編では、初級編、中級編の内容を踏まえて、フィギュアやゲームキャラ等に使える実用的な武器のモデリングを練習できます。
応用編で作成する銃モデルは大きくわけて銃本体と周りに配置する5つのパーツからなります。このレベルのものをつくれるようになれば、オリジナルモデルを作成するためのスキルはだいたいカバーできるんじゃないかと思います。
具体的には、大まかな形をつくってから、そのメッシュの一部分だけを板ポリとして複製してディテールモデリングに生かす方法です。中級編までは主に1つのメッシュにディテールを直接加えている方法が多く、こんな方法もあるのかと驚かされました。
ハードサーフェスモデリングにおける、大まかな形→ディテールモデリングの流れを学ぶことができるので応用編もやってよかったです。ただし、1回目は初めて学ぶ操作が多くて7時間30分ほどかかりました。情報量がとても多い!
学べたことはどこで生かせそう?
前述の通り、フィギュアキャラの装備やゲームキャラ用武器に使えます。
ただし、書籍自体はフィギュア作成用の解説に重点をおいているため、最終的なデータ量は多くなりがちです。ゲームキャラやアニメーションに用いる際はポリゴン数を増やさない工夫が必要になると思います。そこらへんは別のところで要学習ですね。
また、モデリング中に気付いたのですがハードサーフェスモデリングでは一度つくったパーツを使いまわしやすいんじゃないかと思います。細かいパーツを1度丁寧につくれば、それを使いまわすだけでもかなりの時短になるので作業効率がパーツの数だけアップします。特に細かいパーツは使いまわすのが良さげです。個人的には、応用編で作成したパーツモデルも別のとこで活用する予定。
実際にモデリングしてみた感想
応用編をモデリングした際の感想について書いていきます。作成したとき思ったことを書き連ねているだけなので、あくまで個人的な感想だということにご留意ください。
パーツ1つ1つは簡単
初級編、中級編と比べて、単純な作業量が多いです。1つ1つのパーツの細部までモデリングするため、1回目にモデリングした際は7時間30分ほどかかりました。
パーツのモデリングも同じ作業の繰り返しというわけではなくて、それぞれに新しい操作方法を織り交ぜてモデリングしていくので飽きずに読み進められます。
1つ1つのパーツは簡単でも、数が増えるとつかれました。これをスムーズにこなせるかが重要みたいです。
武器・装備のモデリングの実践的なモデリング手順の練習になる
初級編、中級編、応用編と計3つのモデルを練習してみた結果、時間はかかるけどハードサーフェスモデリングができるようになってきました。応用編にいたっては7時間もかかりましたがたいへんだった分ハードサーフェスモデリングの操作に慣れることができました。
武器・装備系の練習はここまでなのでオリジナルのモデルをつくってみようと試行中。
武器や装備をつくってみたい方にはおすすめです。
以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。