ZBrushでリアルな髪の毛をつくりたい…
ファイバーメッシュで髪の毛をつくりたい…
ZBrushでファイバーメッシュを使ったことがない…
こんな疑問を持っている方に向けてファイバーメッシュで髪の毛をつくってみた経験談をまとめました。
ZBrushでリアルな髪の毛をつくる方法の1つにファイバーメッシュと呼ばれるツールを使う方法があります。
その名の通り、線状のメッシュを配置することで髪の毛みたくモデリングすることができます。
今回は、私がファイバーメッシュを使ってみて学んだことを紹介していくので、まだファイバーメッシュを使ったことない方は参考になれば幸いです。
まだまだ練習中ですのでクオリティはあまり上がらないですが、一応モデリングの流れは掴めたと思うので、そこらへんを重点的にお伝えしたいと思います。
■ファイバーメッシュをつかって髪の毛をモデリングしてみた
ファイバーメッシュは今回初めて使ったので、使い方を覚えるところからの始まりでした。
最終的に今回のモデリングしてできたのが以下のものになります。
ボブを意識してつくったのですが、毛量が多すぎましたかね?(笑)
レンダリングはデフォルトでこのリアル感がだせるので、ファイバーメッシュでモデリングさえできればリアルな質感を簡単に出すことができそうです。
それでは、ファイバーメッシュのモデリング方法について手順に沿って書いていきます!
・ポリグループ分け
まず初めにするのがポリグループ分けです。
モデルの頭をポリグループ分けし、各グループからファイバーメッシュを生やしていきます。
<ポリグループ分けの手順>
1.ポリペイントでエリアを指定
ポリペイントを使ってポリグループ分けしたいエリアを書いていきます。
色や太さは特に気にしなくて大丈夫です。私は以下のようにペイントしました。
2.[Zプラグイン]>[PolyGrouplt]>[ペイントから作成]
ポリペイントをもとにポリグループ分けを行ってくれる機能です。
場所は以下を参考にしてください。
以上の手順でポリグループ分けが完了しました。Shift+Fでメッシュを確認してみると、ちゃんとポリグループ分けされているのが確認できました。
線が繋がっていないとポリグループ分けが行えませんので、途切れないよう注意して下さいね。
今回は大き目にとってしまいましたが、ポリグループ分けを細かくすることで毛束が増やせるのでよりリアルな質感になっていくと思います。
ポリグループ分けができているのを確認したら、ポリペイントは消してもらって構いません。
・ファイバーメッシュを追加
下準備はできたので、いよいよファイバーメッシュを作成していきます。
1.マスクをかける
ファイバーメッシュを追加するために、ファイバーメッシュを追加したい範囲にマスクをかけていきます。
Ctrl+Shiftでポリグループごとにマスクしていきましょう。
マスクをかけたところ全てにファイバーメッシュが作成されるので、マスクのかけ間違いに注意して下さい。
前後左右に意図しないマスクがないか確認するのを忘れずに。
2.[ツール]>[ファイバーメッシュ]>[プレビュー]
ツール>ファイバーメッシュ>プレビューを有効にすると、メッシュのマスクがかかった範囲にファイバーメッシュが表示されます。
この段階で、見えているファイバーメッシュは仮のもので、プレビュー横の[確定]を押さない限りは作成されません。
3.パラメータ調整
[ツール]>[ファイバーメッシュ]>[モディファイア]を開くと以下のようにたくさんのパラメータがでてきます。
これらはファイバーメッシュの細かな設定をすることができるので、自分の好みのファイバーメッシュをつくりましょう。
各パラメータの内容がよくわからなかったので、今回は以下の3つのパラメータだけを調節しました。
[最大ファイバー数]:ファイバーの本数を決める 50に設定
[長さ]:ファイバーメッシュの長さを変更できる 200に設定 ※ブラシで伸ばせます
[重力]:-1にすることでモデリングしやすくなる
画像の赤枠部分になりますので、変更してみてください。
4.[ツール]>[ファイバーメッシュ]>[確定]
確定を押すと、サブツールに新たにファイバーメッシュが加わります。
・毛束ごとにまとめる
ファイバーメッシュが追加できたら、毛束ごとにまとめておきましょう。
毛束ごとにまとめておくと、モデリングする際に楽になります。
毛束ごとにまとめるには、ポリグループごとに[GroomHairBall]ブラシを使います。
サザエさんみたいなイメージですね。Ctrl+Shiftで表示非表示を切り替えたり、マスクを使っていきましょう。
・ファイバーメッシュをモデリング
サザエさんができたらあとはポリグループごとに髪の毛をモデリングしていくだけです!
ファイバーメッシュをモデリングする専用のブラシはGroom系ブラシになります。
今回主に使ったのは以下の3つ
・GroomHairLong:なぞった方向に流す
・GroomHairLengthen:伸ばす
・GroomMagnet:先端を尖らせる ※ライトボックスのブラシの中にあります。
また、原因はわかりませんがファイバーメッシュの根本が動かなくなることがあります。
その際は、以下の方法を試してみてください。
[ブラシ]>[ファイバーメッシュ]>[順方向伝搬]を0にする
以上の手順で完成したのがこちらです。ボブ的な感じにしたかったのですが、もっさり感を捨てきれませんでしたね。
■ファイバーメッシュと髪の毛に関係する参考資料
私がファイバーメッシュに関して勉強する際に参考になった動画や記事を紹介します。
日本語での情報はまだまだ少ないような気がします。ファイバーメッシュ関連は海外の方が強い印象を受けました。
・ファイバーメッシュのポリグループ分け
・Groom系ブラシの使い方 ※必見
■まとめ
一応形にはなったものの、クオリティはまだまだ練習不足なので、要練習ですね。
もう少し勉強して作り方がパターン化できそうになったら、別記事にてまとめたいと思います。
ファイバーメッシュを使った髪の毛はフォトリアルな質感になるので、そっちの方面を責めたい方は必ずマスターしておくことをおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。