AWS認定資格のソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)を受験した際の体験談を書いていきます。結果を先に伝えておくと、760点で合格でした。(1000点満点中720点が合格ライン)
点数的にかなりギリギリだったので、合格の最低ラインの勉強方法、知識レベルについて共有できたらなと思います。
また、一か月前にCLFも受験したので、CLFとSAAの違いについても合わせて共有していきます。
SAAについて
SAAについてあまり詳しく知らない方へ向けて、簡単に説明していきます。すでにどういった資格なのかご存じの方は飛ばしてください。
SAA試験概要
SAAは、Amazon Web Service(AWS)の認証資格です。
AWSのSAAに関する公的な説明は以下の通り。
この資格は、組織がクラウドイニシアチブを実装するための重要なスキルを持つ人材を特定して育成するのに役立ちます。AWS Certified Solutions Architect – Associate を取得すると、AWS 上で分散システムを設計、実装する能力が認定されます。
AWS認定資格の中でいうと、真ん中のレベルに位置付けられます。
求められる知識レベルは、AWSを1年間使用した人程度の資格になります。
試験概要は以下の通りです。
時間: 試験完了までに130 分
コスト: 150 USD(1ドル=115円換算で17,250円)
フォーマット: 65 問 (複数選択または複数応答のいずれか)
受験方法:ピアソン VUE および PSI、テストセンターまたはオンラインでの監督付き試験
受験期間:通年(テストセンターが空いていればいつでも受験できる)
SAAを取得するメリットは?
SAAを取得するメリットは以下のようなものが挙げられます。
インフラ系エンジニアへの転職の際にアピールできる
AWSの主要なサービスへの理解度を客観的に確認できる
SAA合格までの体験談
私がSAAを受験するまでの体験談をまとめていきます。これから受験する方の参考になるように書いていきます。
筆者の状況
・IT未経験
・AWS実務経験なし、CLF取得済み
・学習期間:約1カ月(約80時間)
・学習教材:Udemy模試問題集(8割これ)、Ping-t、AWS公式練習問題等
IT未経験で、AWSを実務で扱ったこともありません。学習時はコンソール画面もろくに触っていませんでした。SAA受験の約1カ月前にSAAよりレベルの低いクラウドプラクティショナー(CLA)を取得しています。
AWSをろくに触ったことがない私でも合格できたので、SAAはAWSのコンソール操作を覚える必要性は低いといえます。SAAに合格するためには、想定されたシチュエーションに、どのAWSのサービスが適用できるかという知識があれば大丈夫です。
学習時間の内訳は以下の通り。
Udemy模擬問題集:<演習1回あたり解くのに1時間&復習2.5時間>×6回分×3度繰り返し=63時間
Ping-t 問題集:5時間ほど
その他:AWS公式練習問題、公式ドキュメントやネット検索=10時間
日分けでいうと、平日約1~2.5時間、休日に約6~8時間学習してました。
これから受験される方が知りたいのは、学習方法についてだと思うのでここらへんを重点的に共有していきます。
SAA試験対策のための学習
AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)(Udemy)
SAAの対策教材を調べていて一番多く目にするのが、Udemyの模擬問題集だと思います。例にもれず、私がオススメする教材もUdemyの模擬問題集です。
私のSAAのための学習時間のうち8割は、Udemyの模擬問題集に費やしました。
1試験あたり解くのに約1時間、復習に約2.5時間使い、試験6回分を3巡しました。
模擬試験は本番と同じ65問形式で、1試験当たりの平均正答率は50%→66%→85%と回数を重ねて高くなっていきました。以下が正答率の推移になります。
実際に本試験を受験してきた後でも、この模擬問題集をやっておいて良かったと思ってます。SAA試験対策としては最適だと思うので、これから受験する方はぜひ利用してみてください。
Udemyの模擬問題集がオススメの理由は以下3点です。
- 問題1問1問の解説が充実している
- 問題が定期的に更新される
- 安い!
Udemy模擬問題集では、問題1問の解説欄に、その問題に対する解説と、解くために必要な断片的な知識が説明されています。そのため、解説を読むだけで本を読んでいくように学習することができます。ただし、解説は断片的にしか見ることができないため、各サービスごとに要点をノートやドキュメントにまとめつつ学習していくのがオススメです。
また、問題が定期的に更新されるため、AWSのサービスの変化にも対応できます。AWSでは従来のサービスが使えなくなったり、名称が変わったりします。私が学習している最中でも定期的に問題が更新されていたので、AWSの現環境に近い問題を解くことができます。
最後に、安い。定価で2,400円ですが、セール中時は2,000円以下で購入できます。
価格はudemyでしか確認できないので、気になる方は実際に確認してみてください。
AWS公式練習問題
「SAA 公式 問題」等でネット検索すると、AWSが公式に公開しているサンプル問題を閲覧できます。2022年2月時点で、2019年度、2020年度のサンプル問題が公開中。
以前は有料だったのですが、最近になって無料で閲覧できるようになったみたいです。
サンプル問題は各10問、解説付きなので、本試験の問題難易度を確かめるためにも必ず解いてみましょう。
Ping-t
アカウント作成が必要ですが、無料で350問(2022年2月時点)を解くことができます。
私の体感では、問題文量は本試験より少なめ、難易度は本試験と同等~優しめです。
Ping-tは、1問ごとに解説を確認することができるので、知識の確認をするのに打って付けでした。
Udemyの模擬問題集を一通り解いた後に、不足しているところを探すために利用しました。
SAA試験本番
SAA試験はテストセンサーで受験してきました。
筆者の試験に関する所感
試験時間は130分ありました。私の場合は、問題は100分経過時で解き終わり、10分程度確認をして終了しました。
わからない問題があると不安になったので、1問1問かなり時間をかけて解いていきました。試験終了時点で16問にチェックを付けた時点で終了し、合格となりました。
試験中はわからない問題にはチェックを付けて、後でチェックを付けた問題だけを確認することができます。わからない問題は飛ばして解いた後、時間をかけて解き直す方が精神的には落ち着いてとけるかと思います。
試験本番は焦らないで!17問間違えても合格可能です。
試験中は問題が解けているか不安になったので、同じような不安を持たなくて済むように予備知識を共有しておきます。
SAA試験は1000点中720点以上なので、65問中48問正答できれば、正答率約73%となり合格は見込めます。
逆に言えば65問中17問間違えても大丈夫です。わからない問題があっても落ち着いて次の問題を解いていきましょう。
以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。